風呂・給湯機器配管

追い炊き配管施工

無極性循環アダプターの特長と施工方法

  • 「往き」「戻り」の接続ミス絶対なし!
    追焚配管の接続は往側・戻側の指定がありません。
    (どちらでもOKの無極性タイプです。)
  • 一人施工用フック棒で施工できます。

無極性循環アダプター ワンロック施工手順

無極性循環アダプター(樹脂ボディー)の分解図

無極性循環アダプター(金属ボディー)の分解図

無極性循環アダプター 厚板浴槽オネジセットの使用方法

この厚板浴槽オネジセットはTKA、KXシリーズを浴槽肉厚15~30mm、30~45mmに対応させるときに使用します。

無極性循環アダプター(樹脂ボディー用)取付図

無極性循環アダプター(金属ボディー用)取付図

取り付け手順

  1. TKA・KX循環金具からフィルター・フィルターガイド・オネジ・平シート・特殊パッキンを取り外してください。(詳しい分解手順は、TKA・KX循環金具の工事説明書をお読みください。)
  2. 厚板浴槽用オネジセットを1で取り外したフィルターガイド・オネジと取り替えてください。
  3. 取り外したフィルターガイド・オネジは使用しません。

無極性循環アダプター 漏れ検査治具の使用方法

検査前の準備

  1. 循環アダプターのフィルターを左に回して取り外します。
  2. フィルターガイドの固定ピンをピンセットで引張り固定ピンの頭部が2mmほど飛び出した状態にします。フィルターガイドを左に回しオネジから取り外して下さい。
    ㊟パッキン類、Oリングの紛失にご注意下さい。
    ㊟固定ピンはフィルターガイドより外さないで下さい。(紛失の原因となります)強く引張ると外れます。外れた場合は押し込んで、再度上記の作業をして下さい。

検査方法

  1. 漏れ検査治具をオネジに差し込みます。
  2. 漏れ検査治具にドライバーを通して、抜け帽子のため90°回します。
    ㊟オネジのツメに漏れ検査治具の凹を差し込み、90°回して抜け防止をします。
  3. 配管部に加圧ポンプを取付け、200kPa(2.0kgf/㎠)の圧力を30分間以上かけ水漏れ及びゲージの圧力低下がないかを確認します。
  4. 漏れ検査終了後、浴槽に水をはり循環アダプター取付部から水漏れのないことを確認してください。

検査後

  1. 漏れ検査治具を取り外しフィルターガイドを右に回して取り付けて、固定ピンを押し込み固定してください。
    ㊟フィルターガイドの上マークが必ず上になるよう取り付けて下さい。フィルターガイドをいっぱいまで回さないと固定ピンが押し込めません。固定ピンの頭が飛び出しているとフィルターの取り付けができません。
  2. 「△」刻印にフィルターの「△」刻印を合わせてはめ込み、右に止まるまで回して下さい。

化粧カバー(L)施工例

  • 両側からハメ込み式(循環金具を取付した後からでも簡単に取付できます。)
  • (L)・(M)サイズはセンターの穴の上下にビス2本で仮止めできます。

ツバ大座金の使用方法

  • ホーローバスの欠けや大きな穴を浴槽にあけた時に使用します。
  • 大きな穴(ø50以上)の時には上図の様に浴槽穴両サイドからツバ大座金をご使用ください。

水道用ロングフレキシブルチューブの使用及び施工上の注意事項

  • チューブの切断はフレキ管専用チューブカッターをご使用ください。
  • 屈曲を繰り返すと、金属疲労で破損するおそれがあります。
  • 曲げ加工時は、ナットから40mm以上はなし、ゆるやかに曲げて下さい。最初曲げ半径は内径の3倍以上で曲げて下さい。
  • 他社ナットを使用した場合、水漏れのおそれがあります。
  • 埋設配管には使用しないでください。

水道用フレキシブルチューブ

水道用フレキシブルチューブとは

給水を必要とする様々な機器に手軽・便利に配管できるパーツです。長さや曲げる形状を現場に簡単に合わせることができ水道の蛇口・給湯器・食器洗い機・トイレのタンクなどで利用されています。

フレキの種類と特長

巻フレキ用途に合わせて必要な長さに切って使用できます。但し、チューブを切る為の工具と、ツバ出し工具が必要なうえ、ナットやパッキンを別途用意する必要があります。
カットフレキ (定尺フレキ)予め決まった長さにカットし、ツバ出し加工、ナットの取付済で、パッキンも付属しており工具不要で配管できます。同じ寸法の配管を複数行う場合に利用します。

配管時のコツ

配管時に誤った使い方をすると漏水します。以下の点にご注意ください。

屈曲を繰り返さない

同じところを何度も曲げたり伸ばしたりしますと、金属疲労により管に亀裂が入って破損し水漏れしますので、「最小の曲げ回数」で取り付けましょう。

ナットより40mm以上離して曲げる

ナットの脇からいきなり曲げますと、つば面の平面性が失われる原因となり、その隙間から水漏れします。つば面の平面性を保つために、ナットのすぐ脇から曲げないようにしましょう。

最小曲げ半径は外径の3倍以上

どれだけ小さく曲げられるかの目安を示すものです。
例)外径Φ16mmのフレキ管の場合 最小で半径48mmの円に沿って曲げられます。

90度に曲げたい場合です。
いきなりカクッと曲げるのではなく、写真のようなイメージでゆるやかに曲げて下さい。

つば出しは山三つ分、厚みは2~2.5mm程度

巻きフレキを使って、つば出し加工をする場合は山三つ分をプレスして潰します。その際、プレスの厚みは2~2.5mm程度が目安です。プレスが不足しますとパッキンの当たり面の平面度不足で水漏れの原因になります。反対に強くプレスしすぎるとつばのエッジ部分が耐え切れずにヒビ割れしてしまい、そこから水漏れししてしまいます。

パッキン硬度と締め付けトルク

フレキに使用するパッキンはゴムやノンアスなどの種類があります。一般的にはEPDMという合成ゴム製のパッキンが多く使われています。そして同じEPDMでも硬さに差があり数字で表します。「硬度70度」や「硬度85度」などと呼び、数字が大きくなるほど硬くなります。
ノンアスベストパッキンはゴムより固く、高温への耐久性が優れお湯をメインに流す場合に使われます。

やわらかいパッキン固いパッキン
水密性
締め付けたトルク
締めすぎた場合変形・減失割れ

補 足

必要以上に締めすぎた場合はトラブルの元になります。
フレキのつば面と接続相手のパッキン当たり面が出来るだけ平行になるようにフレキを曲げて調整して下さい。面同士が斜めになったままナットで強引に締めこむと、パッキンが変形する原因になります。強く締めても漏れる場合は、パッキンがずれたり変形していることがほとんどですから、そのような場合は無理に締めこまずに一旦外し、(パッキンが傷んでいるようなら新しいものに交換して)やり直してください。

配管作業例

左の二点間のフレキ配管作業の例です。
巻きフレキを使用する場合は、フレキ管のカットとつば出しの作業が必要で、それぞれカッターとつば出し工具が必要です。つば出し工具には写真のようなレバー式の他、ハンマーで叩くタイプなど何種類かのタイプがあります。
長さを決めたらパイプをカットします。この時両端のつば出し分は短くなることに留意してください。カットは必ず谷部で、2~3回まわす毎に少しずつ締めこんで行きます。ここで、バリが出たり、歪んだりしないように綺麗に切ることが重要です。綺麗に切らないと、綺麗なつば出しが出来ません。 フレキの切り口は非常に鋭利です。怪我に注意!
切ったパイプをこのように大体の形に曲げておきます。
ナットを通して両端をプレスします。ナットを入れ忘れたり、方向を間違えたりしないように注意。このときに、つばの厚みが、大体2~2.5mm程度になるようにプレスします。最後の一押しに、より大きな力が必要なので、このつば出し工具は二段式になっています。2.5mm程度の厚みまで押すと、綺麗な平面のつば面になります。カットフレキの場合は、このようなカット・つば出しが不要です。
フレキ管の曲がり具合を微調整し、フレキのつば面が出来るだけ接続相手のパッキン当たり面と平行になるようにします。両端とも同時に平行が出るように調整して下さい。こうすると、パッキンの変形などのトラブル防止になります。これが出来れば、配管はほぼ成功です。 尚、片方のナットを固定してからフレキを曲げるやりかたはトラブルの元になります。
フレキのつば面、パッキン、接続相手がなるべくずれないように注意しながらナットを締めこみます。締め付けトルクは上記説明を見て下さい。最後に水を通して漏れのないことを確認します。すぐにわかる水漏れのほか、染み出してくるような僅かな漏れもありうるので、通常通りの水圧をかけたまましばらく観察しましょう。これで配管作業は完了です。

規格・基準について

水道用フレキのサイズや基準についてご説明します。

フレキのサイズ

フレキのサイズ(太さ)については次の通りです。

ナットのネジ規格G(PF)13G(PF)20
呼び方13㎜ 又は 1/2インチ 又は 4分20㎜ 又は 3/4インチ 又は 6分

また、20のフレキの外径は20ミリで問題ありませんが、13のフレキの外径は同じネジ規格でも16ミリと16.8ミリの二種類が存在します。機能上は同じですが、使用する袋ナットはそれぞれ区別しないといけません。

水質安全基準

水道用ステンレスフレキは主に給水用途に使用します。給水に使用するうえで体内への影響も踏まえ、有害な化学物質が水中に溶け出さない事が求められます。そこで現在ではJIS S3200-7という検査規格に適合したものが水質安全基準を満たしているとされています。

耐水圧基準

通常フレキは水圧1.75MPaに耐えるように作られています。おおよそ1cm2に17.5kgの圧力が加わる状態です。なお、一般の水道圧は0.3MPa程度です。